片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「あはははは!笑 」

急に三島くんがケラケラと笑いだした。

「ふぇ??」

状況が全く読めず、キョトンとしていると、

「いや、めっちゃ必死だなーって!
あはははは!!笑」

また笑いだす三島くん。

「ちょっと...!
そんなに笑わなくたって!」

「ごめん、ごめん!
それよりその手離してくれる?笑」

「え?!」

三島くんの視線の先に目をやると

そこには、三島くんの制服の裾を握ったままのあたしの手。

「あ、あ....! やだ!!ごめん!!」

あたしは急に恥ずかしくなって、三島くんから2、3歩離れた。


「あっ、あの、三島くん。
やっぱり動機が不純だよね...。
ごめんなさい。」

なぜか急に、リセにも三島くんにも申し訳ない気持ちになって、あたしはクルっとかかとを返した。


「ちょっと待って!!」


その言葉にあたしは足を止めた。

そして、足音が近づいてくるのと同時に、あたしの目にスニーカーが映り込んだ。
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