片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「あ、あの!!三島くん!!」

「ん?」

「三島くんって、みんなに気配りができて優しそうだなって...。
そ、それと!サッカーの練習も一人遅くまで頑張っててすごいなって...。
だから、あの!あの!
個人的に、友達になってみたいなぁ...なんて..。」

うわわ....!

なんかこれって、告白みたいじゃない?!

自分の顔がどんどん熱くなっていくのが分かった。

「............。」

何も言わず、時が止まったかのように固まってる三島くん。

よく見ると、少し耳が赤い。

「あ、あの...三島く...ん?」

あたしが問いかけると、
三島くんはハッとして、少し照れながら自分の髪をクシャッとした。

「あ、えっと.......。
今の言葉....信じてもいいんだよな...?」

「.......うん。」

あたしたちは、どこかぎこちなく照れ臭そうに笑顔を交わした。
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