片想いがバレたら一緒にいられないっ!
あたしがボーッと二人のことを見ていた、

次の瞬間ーー


「あれ?アキ?!
こんなとこにつったって、何やってんの?」

「あ!セイ!おはよ!」


えっっ?!

セ、セ、セイくん?!

いつからここに?!

二人に気を取られて、全然気づかなかった...!


「セイ、お前相変わらずだなー笑」

三島くんはそう言うと、セイくんの横にいた女の子をチラリと見た。

「うっせー!笑
ってか、お前が女と一緒にいるなんて珍しいな。
今までどんだけ寄ってきても断り続けてきたのに。」


「え?!」


その言葉に反応したのはマキちゃん。

その声を聞いて、セイくんはマキちゃんの方を見た。

「こっちの子?」

「セイには関係ねーじゃん。
お前が思っている様な関係じゃないし。」

「ふーん。じゃあ、こっち?」

セイくんはそう言うと、あたしをジッと見た。

ずっと片思いしてきたセイくんに見られて、あたしは頬が熱くなった。

セイくんは、そんなあたしを見て

「ふっ...なんだその顔。オレのファンかよ。」

「え?!」

半分ため息をつくように言ったセイくんに、あたしは何故かイラっとした。

「そ、そんなんじゃありません!!」

ファンじゃないもん!

好きなんだもん!

睨むように言ったあたしに、セイくんは驚いたような顔をした。
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