片想いがバレたら一緒にいられないっ!
ーその日の帰り


あたしはひとり、ボーッとしながら校門に向かって歩いていた。


"お前みたいな女に興味持たれても、
全然嬉しくねーし"


あれからずっと、セイくんの言葉が頭から消えない。

夢じゃ...ないんだよね....。

何度も自分の頬をつねってみるけど、やっぱり痛い。

「はぁ.......。」

あたしは、大きなため息をついた。


その時ー


グイッッ!!!


突然、誰かに腕を掴まれた。

「......待って!!リセッ!!」

振り返るとそこには、マキちゃん。

「もう!リセ、先帰っちゃうんだもん!」

マキちゃんは、息を切らしながらそう言った。

「ごめん...。ちょっと考え事してて...。」

「原因は、今朝のことでしょ.....?」

「え....?!」
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