片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「.......綾瀬になんであんな言い方したの?」

マキちゃんは何でもお見通しといった感じで、あたしにそう聞いた。

「え....。それは....。」

マキちゃんの問いに、一瞬言葉がつまった。

「...だって……。"ファン" じゃないから....。
あたしは "スキ" なんだもん....。」

「えぇ?!アレ、そういう意味だったの?!」

驚くマキちゃんの顔が、目に飛び込んだ。

「うん....。でも、まさかあんなこと言われるなんて....。」

今にも泣きそうなあたしを見て、マキちゃんも悲しそうな顔をした。

その時ー


「マキちゃん!」


不意に後ろから聞こえてきた声に、あたしたちは振り返った。

「あっ、三島くん....!」

と……セイくん。
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