片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「アキくん!こんな時間に珍しいね!部活は?」

「今日は、顧問のセンセーの関係で休み!
たまには息抜きもしないとな♪」

マキちゃんと三島くんが和気あいあいとした雰囲気で話してる中、あたしはマキちゃんの後ろに隠れるようにして、少しでも目立たないようにしていた。

だ、だって.....セイくんがいる。

今いっちばん、顔を見たくない人。

はぁ......。どんな顔してれば自然なのかな...。

また嫌なこと言われたら、どうしよう.....。

次から次へと出てくる不安は止まらない。

もう、どうしたらいいのか分かんないよ.....。


「えーと、野波...?大丈夫?」

「え?!」

明らかに様子がおかしいあたしを見て、心配そうに声をかけてくれる三島くん。

「.....あ、うん、大丈夫。ありがとう。」

「ほんと?よかった。」

ホッと安堵の表情を浮かべる三島くん。

三島くんってほんと優しいな。

それに比べ、セイくんときたら........

つまんなそうに、無表情で立ってるだけ。

あたしはその姿を見て、つい大きなため息をこぼしてしまった。


!!!


その瞬間ーー

セイくんと、あわせないようにしていた視線がバチッとあった。
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