片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「チッ....」


え.......?!

何、今の.......。

気のせい...だよね....?

目があった瞬間、舌打ちされたような...。

いや、気のせいなんかじゃない.....。

今、確かにセイくんに舌打ちされた。

ひょっとして、今したため息のせい...?


「あの.......。ごめん。」

よく分からなかったけど、あたしはセイくんに謝った。

「は?なんでお前が謝んの?」

不機嫌そうなセイくん。

そんな嫌そうな顔しなくたっていいのに...。


「だ、だって、今舌打ちしたでしょ。」

「あ....。悪い。」


ドキッ!!


セイくんにいきなり素直に謝られて、あたしの胸は一回大きな音をたてた。

「ううん。あたしこそごめん...。」

「だから、謝るなって。」

セイくんは、少し困ったような顔をした。


セイくんのそんな表情を見るのも初めてだし、

何より、セイくんと普通に会話をしている自分になんだか笑えてきた。

「クスクス....。」

「なんだよ、笑うなよ。」

「あっ、ごめん....。」

「だから.....。」

「あっ」

「あーー!なんかお前調子狂う!」
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