片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「マ、マキちゃん...!
セイくんが "じゃあな" って......。
しかも、"リセ" って.....。」

なにこれ、夢みたい......。

キャーー!!

幸せすぎる〜〜♡

あたしはマキちゃんの腕をブンブン振りながら、喜びに浸っていた。


ところが、5分後ー

「.......ぬか喜びだった。」

あたしはそう呟くと、うなだれるようにマキちゃんにもたれかかった。

マキちゃんは小さなため息をつきながら、あたしの肩をポンポンと軽く叩くと

「ああ言っちゃった以上、綾瀬に気持ちを伝えるのはもう難しいかもね...。」

当初話していたことを思い出したように、そう言った。

「うん....。売り言葉に買い言葉じゃないけど、
余計なこと言っちゃった....。
好きなんていったら、一気に嫌われそう...。」

マキちゃんに、そう言った瞬間ー


パチン!!


突然マキちゃんがあたしの顔の目の前で、自分の両掌を勢いよく合わせた。

「ダメだ!今のあたし達、めっちゃマイナス志向になってる!
プラス志向で行かなきゃ!」

マキちゃんはそう言うと、あたしの目をまっすぐ見つめて大きく頷いた。
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