片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「ところで、手に持ってるの何?」

三島くんがあたしの持っていた紙をチラリと見ながら、そう言った。

「ああ!これ?
今日オープンのパンケーキ屋さんのチラシ!
隣の駅だし、今からマキちゃんと一緒に行ってみようと思って!」


「えぇえ?!パンケーキ?!」


あたしのその言葉に、すぐさま反応したのはハル先輩。


ガシッ!!


「ひょっとして駅前のおっきなビルの1階のとこ?!」

突然、ハル先輩があたしの手を掴みながら身を乗り出してきた。

「えぇ?!あ....はい。そうですけど...。」

あたしはあまりにビックリして、後ずさりしながら曖昧に答えた。

「ハル先輩〜!いきなり女の子にそういうことしちゃダメですって!
ビックリされてますよ?!」

三島くんのその声に、ハル先輩は慌ててあたしの手を離した。

「あ......驚かしちゃってごめんね。
あそこのお店、工事してる時からずっとずーっと!気になってて....。」

先輩はしょんぼりと下を向きながら、そう言った。
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