片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「....で?どーするの?
部活終わりとか、家の前で待ち伏せるとか...?
あとはえっと.....。」

「無理無理無理無理〜〜!!」

マキちゃんの言葉に、あたしは全力で首を横に振り続けた。

「マキちゃん!
それ一歩間違えたらストーカーだから!」

「大丈夫!大丈夫!
綾瀬そーゆうの慣れてるし♪」

「もうっ!マキちゃん!あたし真剣なんだけど〜〜!!泣」


ガラッ!!


「!!!!!」

勢いよく教室のドアが開いた。


「なんだ。お前たちまだ残ってたのか?!
次、移動教室だろ!」

そこには担任の佐々木先生が、鬼のような顔で立っていた。

「あ!先生!今行こうと思ってたんです!
ね?ね?リセ♪」

「あ....う、うん!」

「早くしろ!もうチャイム鳴るぞ!」

「はーい!!」


グイッッ!!!


マキちゃんが、急にあたしの腕を引っ張ってきた。

「今日の帰り一緒にサッカー部の偵察行こーね♡」

マキちゃんはあたしの耳元でそう一言だけ呟くと、慌てて自分の席へと戻って行った。

えっ?!今日?!

ちょっとマキちゃん〜〜〜〜!!!
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