幸せの静寂
「全国の常連、阿多高校だ。」
それを聞いたとき、皆が燃え上がった。
「今度こそ、叩き潰してやる❗」
と、各々言いたい放題だ。
因縁の相手なのだろうかと、冬香が一人で考えていると、来栖先輩が話してくれた。
「阿多高校とは県予選の決勝で何度もぶつかってるんだけど、1回しか勝ったことがなくてね。こちらがわからしたら、因縁の相手なの。」
なるほど。それで今にもライオンの檻の中に
走っていきそうな状態になっているのか。
「はーい。それじゃぁ今から、現時点で分かっていることを説明するね。」
と、田中先生が言っても皆は興奮しすぎて聞いていない。
すると、ドンッと激しい音がしたため、そちらを見るとキャプテンが(会ったことはないが)今にも襲ってきそうな竜のような顔をして立っていた。
「静かにしなさい」
しーん……
……すごい。その時私は素直にそう思った。
キャプテンは一見、優しそうなキャラなのだが怒るとすごく怖いということが分かった。
「えっと…じゃぁ、説明するね。」
それから、説明されたことはこうだ。
・三日後に阿多高校の第三体育館で放課後に行う。
                ということだった。
また、皆が燃え上がった。
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