平凡少女と隠れ王子のいちご飴(仮)
どこから間違えてしまったのだろうかと
大嫌いな数学の授業中よく考えていたものだ


そもそもこの高校に入ったことが間違いだったんじゃないか


微妙に田舎の公立高校で、メイクもダメ、
スカートは膝丈で、

もちろん髪も染めちゃダメ、校内での携帯電話使用禁止、

学校指定のカバンと紺色のカーディガン…



中学生の頃憧れていたのは


都会にあるブレザーがかわいいと有名な私立高校

ナチュラルなメイクで、スカート丈は膝上２０センチ、
そこからのびる白く華奢な脚

ベージュの大きめサイズのカーディガンを着て、イケメンな彼氏とおしゃれなカフェに行ったり、かわいい女子４人くらいでカラオケやゲーセンに行く

たまにナンパされたりしちゃって
< 5 / 15 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop