中島は可愛い
やっぱこの子可愛いわ。一生隣に置いておきたい。それだけで私の心が和む。
「中島、もう行かないと」
「あ、ほんとだ行こ」
そう言って玄関をでる。
まだ顔が赤い中島は
「あんなこと俺に言っちゃダメだよ」
なんてぶつぶつ言ってる。
もうちょっと困らせてあげようかな。
ふふっ、
「中島手出して」
「あ、うん
こう?」
その手に私は自分の手をのっける。
またもや案の定中島は慌てる。
「なになに今度は手繋ぐの
聖奈今日どしたの?」
「いやどうもしないけどなんかいじりたくなっちゃった」
中島が離そって言ってくるから、逆にギュッて握ってあげた。
今日私どうしたんだろう。自分からこんなことするなんて。
中島の手が予想以上に大きくて少しドキドキしたのは自分だけの秘密。