【完】せんぱい、いただきます。
明るい部屋に戻って先輩の顔をみたけど、
普通だった。
私だけ、意識しすぎ?
「あ、スパゲティ冷めちゃった。
どうする、食べる?」
先輩の口調もいつもどおり。
「あ、いただきます」
私もできるだけ、いつもどおり答える。
「無理、しなくていいんだからね」
先輩は、私の皿に取り分けながら言う。
無理なんかじゃありません。
「なんで、今まで食べられなかったのか
わからないくらいです。
先輩の作った料理は、すごく美味しいです。」