【完】せんぱい、いただきます。


思わず変な声が出てしまった。





「何、言ってるんですか?


さっき、キレイな女の人が

先輩の家から出てきたじゃないですか。」



「あ、いやそれは・・・」



「それに、先輩の家、

ちゃんと食器そろってるし」



「え」




「ていうか、女の子用の

かわいいコップとかもあるし」



「はぁ?」




「もう、私は先輩にとって

何番目の女なんですか。私は・・・」




「ちょ、実紅ちゃん、落ち着いて。」



その言葉で、私は大きく息を吸い込んだ。




「ちょっと、待っててよ」



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