ヴァンパイアナイト
「ゆーいっ!」

悠斗は可愛い系男子として
校内では知られた存在です。
幼馴染から見ても可愛いと思います。

「ねぇねぇ。ゆいー?」
「どうしたの?」
「あのね…」

悠斗が声を潜めて私の耳に呟きました。

「隣のクラスの愛音ちゃんってさ…
すっごいビッチだよね!」

そうです。これが悠斗の本性です。
なんでもスパスパ言うので
すっごい毒舌なのです。
でも一生懸命
私以外の前では隠しているよう。

「確かにそうかもね」

そして、私は校内では
クール系女子として知られているようです。

「ほんっとーに唯はクールだなぁ」
「褒め言葉として受け取っておくわ」
「うんうん。褒めてるよ。」
「ありがとう。」

別に私が悠斗を嫌いな訳ではないんです。
ただ、こういう話し方になってしまうんです。
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