小さな死神2
玄関から顔出した由香は、かなり憔悴した顔だった。ふっくら可愛い系の顔は、目の下の隈が深い影を刻んでいた。
「由香?大丈夫?」
「あたし?大丈夫じゃないよ。もう死にたい。」
「おいおい、そんな物騒な事言うなよ。おれらがいるぞ。」
「あんたじゃ、まあ気持ちの問題的だもんなぁ~。」
「なんだそれ?俺じゃ役にたたないのか?」
「だから気分的なもん位だし。」
「気分?・・・由香ちゃん・・・俺ってそれ位?」
「ふ・・・ふふ・・ふふふふふ」
由香はいつもの二人のやり取りが可笑しくって笑い出した。
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