ota-stay night-

彼の職業はﾅﾝﾊﾞｰ1ﾎｽﾄ!?

彼はｲｹﾒﾝｼﾞｬﾆｰｽﾞ系

田口「うートイレトイレ｣

いま、トイレに向かって全力疾走中の僕の名前は田口洸。予備校に通うごく普通の高校生。
しいて言うなら少しだけ、幼い美少女に興味があるってことカナ？

そして其処に現れた

―


彼女はとても可憐でそれでいて幼く、どう見ても美幼女だった。

｢あなたが私のマスターか？」

こうして僕は、聖杯を巡る、壮大な戦いに巻き込まれることとなる―

そう、これは始まりの物語。

―Ota-Stay.Night-


前日

田口「やべぇ宇宙にいきてぇ」

僕、田口洸は思ってもいない独り言を呟いていた。それを周りも気にも留めていない。

家から予備校まで自転車で20分もかからない。最近はじめたオンラインゲームで友人に武器を取られたまま返ってこないため満足にレベルも上げられず仕方なく自転車を漕いでいた。

予備校終了

自宅

ﾊﾟｿｺﾝの前

田口「うっ!!｣

賢者と化していた。
その姿は正に、正規の大賢者のものだった。田口家は魔法使いではない為、魔術回路も刻印も持たないものの、毎日、魔術回路を自身に形成する為の努力をしていた。ただ、普通の魔術師のように太源(マナ)や小源(オド)を使い、なんらかの現象を起こすようなものではなく、単純ではあるものの、一番難関とされる、大魔法使いでも形成することがままならない、正に賢者の域･･･空想具現化(マーブルファンタズム)である。