ota-stay night-
右に避ける

→左に避ける

とっさに体を左に逸らした。槍の軌道はまっすぐだ。なら、その軌道上からずれれば良い。

ずれれば良いはずなのだが・・・

青い男「死ねよ」

左胸が熱い。見れば血より紅黒い槍が深々と刺さっていた。

青い男「ま、恨まれてもかまわねぇよ。なるべく痛くないようにしてやっただけ感謝してくれよ」


槍が抜かれ体が倒れる。息が出来ない。血が水溜りを作る。痛みは感じない。ただ熱い・・・

殺しのプロは相手に痛みを感じさせないまま息の根を止めると言う。

それならばまさにあいつはソレそのものだろう。

田口「俺・・・童貞のままだったな・・・」

そうして視界は黒くなっていった―

Qこれ選択肢意味あんの?

A無いです




???「!?な・・・なんでよりによってあんたなのよ・・・まだ、心臓は・・・ぎりぎり生きてるわね。お父様、ごめんなさい。宝石よ―我に力を与えたまえ―代償の代わりに―臓器を蘇生―」





・・・生きて・・・る?

俺は死んだ筈だった。確かに胸に槍が・・・

田口「ッ!!」

先ほどとは違い、痛みがあった。ただ痛みがある分、生きていることを実感できた。

とりあえず体を起こす。辺りは血の海だった。これは―

田口「どげんせんといかん」

雑巾とバケツを用意して辺りを掃除した。きっと頭が鈍っていたのだろう。

そして掃除が終わる頃・・・彼は気が付いた

田口「トイレいってねぇ!!」 

!?



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