笑顔をくれた駅員さん
「さあて、こんなもんかな?」
ひと通り意見を聞いて、あがった候補はざっと10個くらい。
カフェなどの飲食店やお化け屋敷、展示の意見などさまざまな候補が上がった。
「じゃあ、全員目をつむってやりたいものに手を上げてくれ!」
奏人くんは全員が目をつむったのを確認してから1つずつ候補を言っていった。
「よし、全員目を開けて!今年のうちのクラスの文化祭の出し物はカフェに決定だ!」
自然とクラスが拍手に包まれた。
…すごい。
私があのまま1人で仕切っていたらここまでスムーズに決まらなかったし、こんなに一瞬で団結するはずがなかった。
やっぱり奏人くんはすごいや。
胸がチクッとする。
やっぱり私ってダメなんだな…