笑顔をくれた駅員さん
「アハハ!君って面白いね。コロコロ表情変わってるし」
「いや…別にそんなことは…」
緊張やら恥ずかしいやらできっと私の顔は真っ赤だ。
私は普段から暗い表情しかできないから表情が変わってる、なんて言われて自分でも驚いた。
「まあさ、泣きたい時は泣けばいいと思うよ。学生なんて笑って泣いての繰り返しだと思うしさ!」
そう言って私の頭を撫でてくれた。
『また来たのかあ~?』
懐かしいな。この感じ。
あの時のお兄さんの暖かい手の温もりと似ていて
涙がまた溢れてきた。
「えええ!ちょ、俺が原因か!?泣くなってー!」
駅員さんは自分が泣かせたと思ってあたふたしている。
そんな姿がちょっとだけ可愛かった。