笑顔をくれた駅員さん
「ねぇ、なんで莉子は笑わないの?」
ストレートすぎる質問に少し戸惑った。
でも、優衣になら言えそうな気がした。
だから話すことに決めた。
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「そうなんだ…そんな過去があったんだね…私も同じようなことしちゃって…思い出させちゃったよね…ほんとごめん…」
「謝らないでって!次謝ったら往復ビンタだからねっ」
「うん…ありがとうっ!ふふっ」
話してよかった…
私のことわかってくれている人が増えて安心する。
「でも優衣…私笑ってないから冷たくされてるとか思わないでね…?」
「思わないよ~!莉子には愛があるから伝わるよ」
たった1日でこんなに心が通じ合う人ってなかなかいないよね。
私は本当にいい友達に恵まれたと思う。
_____________ キーンコーンカーンコーン
「「あ…」」
「このチャイムって…朝のHRのチャイム…だよね…」
「まあいっか!このままさぼっちゃえっ」
「うわぁ!先生!ここにヤンキーがいる~」
「うるさいっこの共犯者めっ」
結局この日の授業に参加したのは2限が終わる頃だった。