笑顔をくれた駅員さん



「あ!じゃあ、私が一緒に選んであげようか?」




「えっ…?」





えっ…



私ったら何を言っているんだ。




や、やっちゃったーーー!!



無意識に言ってしまった。





「あ…いや、その…もし彼女さんとかがいたら迷惑しちゃうもんね…うん」





顔がどんどん赤くなるのが自分でも分かる。




きっと私は駅員さんが買ったタコのぬいぐるみよりもマヌケ顔をしている事だろう。





「じ、冗談…「彼女とかいないよ。行ってくれるの?」



私の声と駅員さんの声が重なった。




「え…?」





「だから、俺と行ってくれるの?」





嘘…



彼女いないんだ…



一緒に行くなんて拒絶されると思ったのに…




どうしよう。2つの事が重なって…



嬉しい。




嬉しい!!!!!!




「わ、私で良ければ!お供致します!」




はたから見たら、ただ買い物を手伝う約束をしただけかもしれない。




でも、そんなこと今はどうでもいい。




だって、駅員さんと休日に一緒に過ごせるんだよ!?




私…世界で1番の幸せものかも…



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