笑顔をくれた駅員さん
日曜日。
ついにこの日が来た。
駅員さんとのお出かけの日。
昨日は緊張と不安で全然眠れなかった……
「ふあぁぁぁぁあ…」
大きすぎるアクビをしてしまった。
「こらっ!莉子!可愛い顔が台無しでしょうが!」
「……はぁい」
今、優衣が私の家で髪を巻いてくれている。
ヘアーアイロンで髪を巻くのは人生初だから変な感じがする。
「あづっっ」
「あ、ごめん」
あ、ごめんって!!
結構熱かったよ!?
……優衣さん…ちょっとだけ私…不安です…
「よしっ!こんなもんかなっ!」
優衣に促されて鏡を見る。
嘘…!
「優衣すごい!将来美容師さんなれるよ!!」
「へへっ私妹がいるからよくやってるんだ~」
「ありがとう~!!」
「さぁっ!次はメイクだよ!」
最初はどうなることかと思ったけど、優衣に頼んで大正解だ。