笑顔をくれた駅員さん
「メイク終わったよ!」
「えっ…誰!?」
鏡を見ると別の人が映ってるようだった。
「いや、あんたでしょ。」
「すごいね…優衣…意外と女子力高いんだね…」
優衣がこんな才能を持ってるなんて……
「意外とってなに!?莉子が低いんだってば」
…グサっ
うん。そうだね。
明日から頑張りますね……
「でも、莉子ほんとに可愛すぎ!!私が惚れそう!」
「服は…これでいいかな?」
私なりに考えて、昨日選んだ服たち。
クリーム色のブラウスに控えめな赤のスカート。
そして紺色のカーディガンを羽織る。
「うん!莉子っぽくていいと思う!」
「張り切りすぎてない…?引かれるかも…」
「いける!絶対!だから自信もって頑張ってこいっ」
優衣がそう言うなら大丈夫だろうか。
心配だけど、自信を持とう。
「優衣…本当にありがとうね」
「いいって!今度駅前のパンケーキ奢ってよね」
「ふふふ、わかった」
優衣は何度もエールを送ってくれながら帰って行った。
優衣には本当に感謝だな…
緊張するけど、優衣にここまでしてもらったんだもん。
やるしかないよね!
頑張れ、私!!