笑顔をくれた駅員さん
駅員さんに手を繋がれたままやってきたのは子供向けの雑貨屋さん。
「すごい人だね…」
「日曜日だからな…で、いきなりなんだけどどれがいいかな?」
「えっとね…」
実は昨日の夜からずっと考えてきている。
でも今すぐに言っちゃうと、もう駅員さんとお別れしなくちゃいけないから言いたくないな…
「えっと…あの、これなんかどうかな!?」
私はとっさに近くにあったものを掴んで見せた。
「…っあはははは!それ、サメのぬいぐるみじゃん!俺よりセンスねぇよ!」
掴んでいるものを見ると、すごく目付きの悪いサメのぬいぐるみだった。
…やってしまった。
せっかくセンスのいい所を見せたかったのに…