笑顔をくれた駅員さん
「あ…っていうのは冗談で。昨日考えてたんだけど」
そう言いながらアクセサリーコーナーへ向かった。
「これなんだけど…」
私が手に取ったのはキラキラした可愛いヘアゴムやヘアピンがセットになっているもの。
「これ…いいじゃん!これであの子も喜ぶな~莉子ちゃんありがとう!!」
駅員さんは目をキラキラさせながらそのセットをレジまで買いに行った。
目的…済んじゃったな…
もう少し一緒に居たかったな…
でもそんなこと言って気持ちがバレるのは怖いし、そんな勇気もない。
恋ってこんなにもどかしくて切ないものなんだな…