御曹司と恋のかけひき
10話
寄ったのは高級そうなジュエリーショップ、
店内のショーケースを早足で見て回ると、これをと店員を呼ぶ。
出されたのは大きなダイヤの付いたネックレス、
店員はそのまま私の首に着ける。
藤沢さんは頷くと、店員にあれでと告げ、クレジットカードを差し出していた。
私はあわてて、ネックレスがあったスペースを見る、
値段が書かれた小さなプレートは86万になっていた。
「行こう、レストランの予約に遅れる」
クレジットのサインを終えた藤沢さんは、私に何も言わせないかのように、
背を押し店を後にする。
店を振り返ると、店の外まで出てきた店員が、深くお辞儀をしていた。
あまりのスピードに何も言えなくなっていると、藤沢さんが声をかけてきた。
「欲しいって聞くと、断るだろう?」
つまり確信犯という事。
怒るのも突き抜け、あきれながらも、私の心が出した答えは、
もうどうしょうもない、だった。
すこし逡巡した後、これだけは言っておかないとと思い。
「ありがとう」
と、告げた。
店内のショーケースを早足で見て回ると、これをと店員を呼ぶ。
出されたのは大きなダイヤの付いたネックレス、
店員はそのまま私の首に着ける。
藤沢さんは頷くと、店員にあれでと告げ、クレジットカードを差し出していた。
私はあわてて、ネックレスがあったスペースを見る、
値段が書かれた小さなプレートは86万になっていた。
「行こう、レストランの予約に遅れる」
クレジットのサインを終えた藤沢さんは、私に何も言わせないかのように、
背を押し店を後にする。
店を振り返ると、店の外まで出てきた店員が、深くお辞儀をしていた。
あまりのスピードに何も言えなくなっていると、藤沢さんが声をかけてきた。
「欲しいって聞くと、断るだろう?」
つまり確信犯という事。
怒るのも突き抜け、あきれながらも、私の心が出した答えは、
もうどうしょうもない、だった。
すこし逡巡した後、これだけは言っておかないとと思い。
「ありがとう」
と、告げた。