御曹司と恋のかけひき

35話

ドレスに着替え、ネックレスを付ける、
髪をアップにし、化粧も少し濃いめにする。

急にドレスをプレゼントなんて、
やっぱり、昨日の事、直哉さん気にしているのかしら。

隠し事の事だって、お母さんには雅紀さんが、伝えて下さっているけど、
直哉さんには話せてないまま・・・

やっぱり、気にしているのよね。

鏡で姿をチェックしながら、ため息をつく。

そうしていると、ドアをノックする音が響いた。

「万里香いい?」

「どうぞ」

直哉さんが入ってくる、予想通り、フォーマルな装いで、
かっこよさを数倍、アップしてくれている気がする。

「似合っているよ、行こう」

そう手を差し出してくる。

頷いて、手を取る。

表情はいつも通り、柔らかく、安心した。

腰に腕を回し、エスコートされる、

そのまま体を直哉さんに預け、直哉さんを見ると、軽く口づけされた。
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