好きになった子は陰陽師になった。ーさくらの血契2ー【完】
縁側に並んで座る。
竹垣がそれなりの高さがあるので、人目は気にならない。
「今日は、お疲れさま」
真紅が言うと、隣に胡坐をかいた黎は困った顔をした。
「疲れさせたのは真紅の方だろ。……大丈夫か?」
「私? 黎とのお付き合いを反対されなかったから、むしろ調子いいよ」
「……うん」
すっと黎の手が真紅の背中に廻って、そのまま抱き寄せられた。
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