好きになった子は陰陽師になった。ーさくらの血契2ー【完】
「わかった、ちゃんと帰る。……お前、本当に斎陵に行くのか?」
学校帰り、というのなら、同じ学校にいるということだろうか。
真紅は架に斎陵学園に来るように要請したし、架はそれに肯いた。
「行くよ。俺が従うのは真紅ちゃんだって、もう決めたから」
「……友達からどういう飛躍してんだ」
従うって言っちゃったよ、この弟は。
「けど……いいのか? 斎陵って言ったら、黒藤や月御門もいるんだぞ?」
「―――」
ぴた、と架の足が停まった。