お願い!嫌にならないで
Q3.奴の攻撃を防ぐ、最も効果的な方法を教えてください。
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水野さんとストーカー野郎が、再会を果たしてしまった、あの出来事から数日が経った。
そして、本日の外回りも無事に終わり、今は定時を30分ほど回っている。
仕事にキリをつけて、みんなが徐々に帰りの支度を初めていた。
そんな中、水野さんだけが、未だにパソコンと向き合っている。
表情は至って普通。
思い詰めているような様子ではなさそうだ。
水野さんの元へ後輩 あきちゃんこと中谷さんが駆け寄っていく。
「水野さん。まだ帰らないんですか?」
「うん。もう少ししておきたい事があって」
「そうなんですね。私、今日は予定があるので、先に上がらせてもらっちゃいます」
「いいよ、いいよ。ごめんね、気を遣わせちゃって……お疲れ様」
「お疲れ様です。お先に失礼しまーす」
お疲れ様と水野さんは、もう一度言い直す。
その数分後に、山本くんもあがっていった。
きっと、そういう予定なのだろう。
その後も、業務を終えた順に、帰っていく。
オフィスには、部長と水野さんと俺が残っている。
俺も早くあがって、自宅でゆっくりしたい。
その前に、トイレに行っておくことにする。
席を静かに立ち、目的の場所へと向かう。