お願い!嫌にならないで
Q5.焦りを抑える方法を教えてください。
今日も朝の書類仕事を済ました。
まだ仕事は覚えることの方が多く、一人で出来る仕事量の少ない俺は、外回りの時間まで、雑務に精を出していた。
外回りは、未だに誰かの同行をさせてもらう形で動いている。
まだまだ新米だ。
勉強することしかない。
少しでも早く、独り立ちさせてもらえるように、日々、精進あるのみ。
そんな当たり前のことは、どうでもいい。
そんなことよりも、俺には気に掛かって、仕様のないことがあった。
「辻さーん。そろそろ出ますんで、準備しといてください」
「はい!了解です!」
この清々しい朝に山本くんは、何とも気だるそうに俺を呼んだ。
その雰囲気に引っ張られないように、声を張る。
見ての通り、ここ数日間は山本さんに同行している。
別に、山本さんとの同行が、嫌だとか言う訳ではない。
そうじゃなくて。
このモヤモヤの原因は、もっと他の人によるものだ。