キミへ告げる想ひ
「桂碁!」

校門を出て歩いていると愛斗が追いかけてきた。

「お疲れ様」

「トイレから出たら桂碁がいなくなっててビビッた」

「だって長いんだもん」

「そういえば桂碁、かわいい子いた?」

最後の方は耳打ちで言ってきた。

「はぁ...愛斗。俺が堀野のことが好きなの知ってるでしょ?」

「もちろん。でも告白できなかったんだから大して変わんないっしょ」

「そう?けど俺は堀野のこと好きでいるよ」

「それもいつまで続くのかね...」

愛斗は空を見上げていた。
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