キミへ告げる想ひ
「突然ごめんね。
びっくりしたでしょ。
私は、ハナっていうの。よろしくね」

そう言って手渡されたのはその子の生徒手帳のようなものだった。

そこには、椎乃華と書かれていた。年は私と同じらしい。

何より驚きだったのは、その子の通ってる高校が彼と同じだということだった。

「桂碁からどこまで聞いてるかは知らないけど、
一応あなたに話せる範囲のことを最初から話すね」

彼女はそう言って彼とのことを話し始めた。

華さんの口からはいろいろなことを聞くことが出来た。


一月前に行った、スキーでのこと。

青井君のココロの病気のこと。

青井君が華さんたちに告白されていたこと。

そして、華さんの彼への想い。

…。
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