キミへ告げる想ひ

彼女の話の中身を整理していたら、自然と涙が出てきていた。

「私ね、桂碁があの病気を抱えているって知ったときすごく辛くて怖かった。

なんで桂碁だけがって思ったりもした。
でも気づいたんだ。

桂碁だけじゃないって、あいつ以外にも心身の性の不一致に悩まされてる人は他にもたくさんいるんだって。

ネットに教えられたの。
だからね、今は桂碁のこと、これからもずっと支えてあげられていけたらなって思ってるんだ」

彼女は静かにそう言った。