キミへ告げる想ひ
でも、若菜の不幸はこれだけではなかった。

なんと後遺症が残る可能性が出てきてしまったのだ。

二月後、若菜の骨折はなんとか無事、完治はできた。

由紀子は早速若菜を教室に連れ出した。

入念な準備運動後、若菜はフロアで一人構えた。
滑り出しはよく出来ていたけれど、彼女は転んでしまった。

若菜は歩いたりする程度の日常生活はできても以前のようにバレエを続けるのはかなり難しかった。

若菜は一晩中悩んだ。
布団に顔を押し付け密かに泣いていた。
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