キミへ告げる想ひ
「いいの?」

そう聞いてきたのは明梨さんだった。

「もちろんです!
俺らは一月から本番までの六月までずっとお世話になるわけですから、

その分の恩返しです」

「あたしはもっと二人の悩み聞きたいの。

一緒に解決していきたい。

お母さんも明梨ちゃんも無理しないでほしい」

「菜々子、ありがとね」

若菜さんが菜々子にそう言った。

彼女の目には、まだ涙が溜まっていた。
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