キミへ告げる想ひ
「桂碁、さぼらなかったんだ」

教室の隅っこで花飾りを作ってると

愛斗が桂碁の元に寄ってきた。

「まぁ、一応文化祭は楽しみにしてたからね。

それでそっちの仕事の方はどうだったの?」

愛斗は学級委員として受付の手伝いなどが主な仕事だった。

「まぁ、大方のことは終わったよ。あとは本番でって感じかな」

すると『あっ』という声が教室の入り口の方から聞こえてきた。

女子の坂月冬実(サカヅキ フユミ)さんが声の主だった。             
< 17 / 431 >

この作品をシェア

pagetop