キミへ告げる想ひ

3,

教室に戻るとそこには愛斗がいた。

しかも、もう一人いた。

担任の雨野先生だった。

「お疲れさま」

愛斗が桂碁を見るなりそう言った。

「愛斗、俺らの見てた?」

「もちろん、見に行ったよ。

あと、結果発表も…」

「そうか…」

桂碁はそれだけ言った。

「今日のステージは、みんなにとっていいものになった?」

今度は雨野先生の番のようだった。

「はい…、多分なったと思います」

そう華が答えると先生は少し笑った。

「それならよかった。

また来年、頑張ってね…」


「違います。まだ終わってません」
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