キミへ告げる想ひ
先生が言った直後、菜々子が先生の声に被さるように言った。

「え…?」

愛斗と雨野先生は互いに顔を見合わせ、彼女にどういうことと聞いた。

どうしてか声がそろっていた。

菜々子は、結果発表後に講義室であったことを全て二人に話した。


「そっか、琴葉よかったじゃん」

「うん。
これで順位が変動して十位以内に入れればいいんだけど…」

「そうだね。
じゃあTシャツの方はどうする?」

「そっか、もし入ってたら明日も踊るんだよね、あのステージで」

華に接いで冬実が言った。

「だから俺は明日も持ってくるつもりでいる」

「入ってなかったらどうするの?」

そう愛斗は聞いてきた。

「愛斗…。
縁起でもないこと言わないでくれよ。

俺は明日もまた、あのステージに立てるって信じてる」

「そうだよね」

そう華が言った。
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