キミへ告げる想ひ
14-雨のち晴れ

1,

翌日学校に行くと昇降口で誰かに呼び止められた。

菜々子だった。

「どうだった?」

簡単にあいさつを済ませると、すぐに聞いた。

「うん。
ちゃんとあのあと彼からLINE来たよ。

でも、全員集まってから結果言うからね」

そう彼女は言って軽やかに階段を昇って行った。

教室にはもうみんな集まっていた。

「じゃあ発表するよ。

まぁ彼からのLINEを読むだけなんだけど…」

菜々子は一呼吸置いて話し始めた。
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