キミへ告げる想ひ
その後明梨さんと若菜さんと別れ、一行は教室へと戻ってきた。

そこで個々が持っていた飲み物でささやかな乾杯をした。

みんな最高の笑顔だった。

「そう言えば明日って休みだよね?」

乾杯後、しばらくしてから華が言った。

「今日の振り替え休日で休みだったと思うけど」

「だったら明日ショッピングモールに遊びに行かない?」

「お、いいね~」

と真奈が言った。

「どこのモールに行くの?」

そう桂碁が聞くと彼女は、ごめんと言った。

「できれば明日は、桂碁抜きで行きたいんだ」

聞きたいことはいっぱいあったし、何か反論しようとしたけれども、桂碁は何故か出来ずにいた。


「わかったよ…。
俺抜きで行きたいのはそれなりの理由があるんでしょ?

だから明日は、行かないでおくよ」


「ありがとう」

彼女はそれだけ言った。
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