キミへ告げる想ひ
桂碁は迷わず賛成の方に印をつけた。

当事者なのに復活してくれることを桂碁は願っていた。

そして、教室に向かう階段を上ってると、ふいに肩を叩かれた。

「琴葉、おっす」

「おはよー。
ってか愛斗がこの時間に来るなんて珍しいな」

「今日は朝練が無いんだよ。

それにしてもお前ら結構人気出てきたな」

「うん。俺もさっき見てびっくりした。
愛斗はどっちにつけた?」

「一応琴葉のマネージャーとして賛成に丸させてもらいましたよ」

「誰がマネージャーだよ」

「まぁ良いじゃねえかよ。そうやって頑張ってる琴葉は俺は好きだぜ」

「似合わない事言わないでよ」

桂碁がそういうと彼は笑っていた。

「それで、復活が承認されたら琴葉はどうするつもりなの?」

「うーん、どうしようかね…。

まだこの先どうなるのか全然わからないけど、
またみんなでライブやりたいっていうのだけは決まってるよ」

「そうか、じゃあ結果楽しみだな」

「うん」

桂碁はそれだけ言った。
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