キミへ告げる想ひ
「卒業後もやるかどうかはわかりませんけど…、わかりました。

無料でやってみます」

「青井君、それで良いのかい?」

桂碁は後頭部を掻いた。

「俺はこれが吉と出てくれるんじゃないかと思っています」

「そうか…。あと何か聞きたいことは?」

「はい。明日からライブ当日まで第二体育館を俺たちに貸してくれませんか?

できれば体育などのときの第二体育館の使用は無しという事でお願いできませんか?」

「わかった。
全教職員でみんなをサポートすると言ってしまったからな、出来る限りのことはしてみるよ。

でも、練習は明日からでいいのか?」

「えぇ、音楽関係のもの何も持ってきていないので…。

あ、音楽で思い出した。
あの、第二体育館ってWi-Fiって通ってますか?」

「多分職員室にあるのが届くと思うけど。

じゃあ明日の朝第二体育館の鍵を雨野先生に渡しておくからそれを受け取っておいてね」

「はい、わかりました。

それとあと三つほどいいですか?

ライブの時間ってどのくらいにしますか?」

「何時間でもいいよ。

君たちがやりたいと思う時間で」
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