キミへ告げる想ひ
すると、明梨さんが立ち上がって、桂碁たちにも立ち上がらせた。


「みんな緊張してるだろうから、少しだけ私に話をさせてね」


彼女は最初にそう言った。


「青井君たちに出会ったのは今年の一月半ば。

その日から半年間私はみんなにダンスを基礎から教えていった。

それで終わると思ってた。もうみんなと会わなくなるものだと思ってた。



でも青井君はこうして単独ライブを開催させた。

本当にすごいことだと思う。

そして、また五ヶ月間みんなと一緒に過ごせた。

私はとっても楽しかった。



特に青井君たちには妹とのことにまで関わらせてしまった。

もう何を言いたいのかわからなくなってるけど、私が言いたいのは二つ。


一年間みんなと過ごせて楽しかった。



本当にありがとう。


それと、今までやってきたことを、全部エネルギーにして5時間頑張ってきて!


本当にこの二つだけ」
< 270 / 431 >

この作品をシェア

pagetop