キミへ告げる想ひ
「なるほどね。それでどこなの?」

「青井君はどこに行きたい?」

「できればその前に『青井君』て呼ぶのやめてくれない?

呼び捨てでいいよ。

『君』とかつけられるのあまり好きじゃないんだ」

「わかった。それで桂碁どこに行きたい?」

今の桂碁には格別行きたいところはなかった。

でも、もうすぐ冬がやってくる。

それで桂碁は行きたいところが決まった。

「じゃあさ、冬の定番をやりに行かない?」

「冬の定番って何?」

彼女たちにはまだピンと来ていないようだった。       
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