キミへ告げる想ひ
「桂碁の家いいの?」

「多分OKだと思うよ。

今年もスキー行こうと思ってたし。

まぁ、今日にでも車のこと聞いてみてよ」

「わかった。それと桂碁、どこのスキー場いくの?」

「一応T県のスキー場にしようと思っているけど…。

まあ、最近は違うところに行ってて

しばらく行ってなかったからちょうどいいし。

ちなみに言うとそこは、初心者コースメインのところだよ」

「うん、そこでいいや。桂碁もう帰る?」

「その予定だけど…。渡部さんたちも?」

「もう帰るよ。あと桂碁、真奈って呼んでいいよ」

意外だった。渡部さんがこんなに積極的だとは思わなかった。

「いいの?」

「いいよ」

そして桂碁が帰ろうと切り出そうとすると、坂月さんたちも名前で呼んでいいと言ってきた。

「じゃあ真奈。あともう一台見つけといてね。

じゃ俺はこれで帰るから」

「わかった。ねぇ、桂碁ついでだから一緒に帰ろうよ」

「…まぁ、いいけど」
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