キミへ告げる想ひ
「そういうことなら、お礼をするのは私の方だよ」


「何で琴葉が礼を言うんだよ」


「9年間、私と仲良くしてくれてありがとう、愛斗。


あのとき愛斗が手を差し伸べてくれていなかったなら、今の私はここにはいなかった。


本当に感謝してるよ」


桂碁がそう言うと愛斗は一瞬下を向いた。
< 368 / 431 >

この作品をシェア

pagetop