キミへ告げる想ひ
23-愛しき花たちへ

1,



今日桂碁は、例の指輪専門店に来ていた。


昨日になって急にここに来ることが決まったのだった。


電話をとったのは母親だった。


一応両親とも、桂碁が何の買い物をしているのか、知っていた。


二人とも話を聞くと、頑張ってこいとだけ言った。


つまりは応援しているということらしかった。


なのにその言葉が、桂碁には不思議で堪らなかった。
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